Wayne Shorter <ts,ss>

 (C)Shigeru Uchiyama/Whisper not 



ウエイン・ショーター(1933.8.25~)

V.S.O.P.は"Very Special Onetime Performance" の頭文字、マイルス・バンドに在籍したウエイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウイリアムスにフレディー・ハバードを加え、その名の通り当初は特別臨時編成のクインテットであった。ところが当然ながら絶賛を浴びた超豪華グループはこの時を含めて二度の来日公演と全米ツアーを果たしてワンタイムにとどまらず継続的な演奏活動をするコンボになってしまった。「一度っきり(Onetime)のはずだったのが「One-Pattern」になっちゃった。」なんて当時下手な冗談を言ってたのはボクだけじゃないですよ。

ウエイン・ショーターは1961年(ずいぶん昔ですねえ)に「アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズ」の一員として初来日以来ブレイキーと共に何度か、'72年以降は「ウエザー・リポート」でたびたび、「V.S.O.P.」の一員としては二度来日、その後も毎年のように来ている超日本びいきのミュージシャンの一人。来日のたびに会って顔見知りになったボクに照れながらステージからも手を振ってくれるようなウエインの暖かい人間性をいちジャズファンとしてここに紹介するのがボクの務め、多くの音楽ライターが実に楽じゃないと言うウエインの音楽性を文章表現するなんて事にならなくてホッと胸を撫でたのでした。

ウエイン・ショーターと聞いて真っ先に思い浮かぶのが「Live In Japan/熱狂のコロシアム」嵐の田園コロシアムで行われた'79年の「ライブ・アンダー・ザ・スカイ 」での「V.S.O.P.」のライブ。ステージ上も水浸し、最前列のウエインも当然ずぶ濡れ状態で流れる雨と汗を拭いながらの熱演が忘れられない。豪雨の中で収録された名演はレコードに、ドラマチックなストーリーは解説書に任せるとして、この時この豪華メンバーの取材に駆けつけた多くのカメラマンが持つ各メーカーのどのカメラがどの程度豪雨に強いのか弱いのか、この実戦を通じて明白に判ってしまった。水たまりを這うPAや照明ケーブルから感電の恐怖に怯えながらのずぶ濡れカメラマンの耐久力も。


 (C)Shigeru Uchiyama/Whisper not